Macのファンが急にうるさくなった夜に掃除と温度監視アプリを試した話

先週の深夜、布団にこもって記事を書いていたらMacのファンが突然「ブォォォ」と唸り始めた。普段の動作音じゃない。執筆に集中できないレベルの騒音で、最初はタブを開きすぎたかと思ったけど閉じても一向に静かにならない。

こういう症状は大体ホコリの詰まりで起きることが多い。Macは密閉度が高くて排熱をファンに頼っている構造だから、隙間がホコリで埋まれば温度が急上昇してファンが全力で回り続ける。MacBook Proを使っていると特に起きやすく、放っておくとサーマルスロットリングで動作が重くなる。

そこで今回は、自分でできる範囲の掃除と温度監視アプリ、ファン制御ユーティリティをまとめて紹介したい。分解はちょっと怖い、という人でもソフト面からの対策は残っているので、最後まで読んでもらえると参考になるはずだ。

ファンが唸り始めた夜の様子

異変に気づいたのは深夜2時過ぎ。普段はデスクで作業しているのに、その日は布団にMacBookを持ち込んでいた。排気の周辺はそこそこきれいだと自分では思っていたけど、ふと気づくとファンが常時最大付近で回り続けていた。

アクティビティモニタでCPU使用率を見ても、そこまで高いわけじゃない。Chromeがそこそこ動いているくらいで、負荷が原因とは思えなかった。それでもケースの底が触れないほど熱くなって、明らかに普段より温度が高い。

再起動を試してみたけど改善せず、セーフブートで起動してもファンの音は収まらなかった。こういう時は大抵ハードウェア寄りの問題、つまり排熱経路の物理的な詰まりだと判断して、翌日ゆっくり対処することにした。

本体を開けずにできるお手軽メンテナンス

裏蓋を開けるのは保証的にも不安があるし、専用ドライバーも必要になる。いきなり分解するのはハードルが高いので、まずは外側から片付けることにした。

最初に試したのはエアダスター。排気口の周りを集中的にエアで吹き飛ばす。多少は改善するかな、と思ったけど、ホコリが奥に押し込まれるだけで思ったほど効果は上がらなかった。

次に試したのは吸引力のある掃除機で排気口の近くを吸う方法。完全ではないけど、エアダスターよりはホコリを吸い出してくれる感触がある。ただしファンには触れないように注意が必要で、MacBookがスリープ中にやるのが安全だと思う。

中を覗いて分かったホコリの蓄積

外側の掃除で多少は改善したものの、まだファンが気になるレベルだった。そこで思い切って裏蓋を開けて中を確認することにした。MacBook Proの底蓋は星型ドライバーで留められている。

開けてみて驚いたのが、ファンとヒートシンクの周りにうっすら綿ボコリが溜まっている状態だった。排気口側は目で見えるレベルでホコリが層になっていて、これでは冷却効率が落ちるのも当然だ。柔らかいブラシと掃除機で丁寧に取り除いて、エアダスターで細部まで吹き飛ばした。

作業後にファンを回してみると、明らかに音が静かになった。最高回転時の騒音レベルで比較すると、体感で半分以下に下がった気がする。熱対策というのはスマホの発熱とも似ていて、スマホが熱くなる問題の解決策の話なども合わせて読むと理解が深まる。

温度監視アプリの使い心地

物理的な掃除で改善した後は、ソフト側でも温度を可視化できるようにした。Macの標準機能ではアクティビティモニタでCPU使用率までしか分からない。サードパーティのアプリが必要になる。

試したのは「iStat Menus」と「TG Pro」の二つ。iStat MenusはメニューバーにCPU温度やファン回転数を常に表示してくれるので、常時監視したい人にぴったりだ。年間ライセンスで費用がかかるけど、通知設定が細かくできる点は便利に感じた。

TG Proは無料でも温度表示だけは可能で、センサごとの温度もグラフ化してくれる。どちらが好みかは使う人次第だけど、私はメニューバー常駐型のiStat Menusを結局使っている。外部ディスプレイに出している時も画面端で温度チェックできるのが助かる。

ファン制御ユーティリティの話

温度監視ができるようになったら、次に欲しくなるのがファン回転数の制御だ。Macは標準では自動で回る仕組みになっているけど、上限やしきい値を自分で決めたい時に手動で設定できるソフトがある。

有名なのは「Macs Fan Control」で、Windows向けの同名ソフトのMac版。CPU温度に対するファンの反応カーブを自由に設定できる。ファンが煩くなりすぎるのを抑えたい時は、最低回転数を上げる設定にしてやると良い。

ただし、ファンを意図的に遅くしすぎると内部温度が上がって部品に負荷がかかる。使い方には注意が必要で、私は温度が70度を超えたら最大回転、50度以下なら静音モードというシンプル設定にしている。

日頃の使い方で気をつけていること

掃除とソフト対策で快適な状態を維持するには、日頃の使い方でも熱がこもりにくい環境を作るのが大事だ。一番効果があるのはMacを布団やクッションの上で使わないこと。これだけで排気がスムーズになる。

長時間の高負荷作業をする時は、M1以降のチップなら冷却台なしでも大丈夫だけど、IntelモデルのMacBook Proなら冷却台があった方が安心だ。キーボードの上にもホコリが溜まりやすいので、たまにウェットティッシュで拭くのも忘れずにやっておきたい。

掃除しても直らないなら、別の原因も視野に入れた方が良さそうだ。一つは熱伝導グリスの劣化で、特に5年以上使っているMacBookだとサーマルの劣化が考えられる。これは自力での交換はリスクが高いので、Apple正規サービスプロバイダーに持ち込むのが安全だ。もう一つは、ファンの軸が摩耗して物理的にバランスが悪くなっているケースで、この場合はファンの交換が必要になってくる。

もし今ファンが煩くて困っているなら、まずはエアダスターと掃除機で外側から試してみて、それでダメなら裏蓋を開けて中のホコリをチェックする、という順で片付けるのがおすすめだ。温度監視アプリは入れておくと今後の健康管理にも役立つので、まずは入れてみてほしい。Macとは直接関係ないけど、デバイスの管理全般としてLINEアカウントを守る設定なども一度見直しておくと安心かもしれない。