フジロックの電波問題、オフライン地図アプリがあれば怖くない
フジロックに参加するたびに、必ず直面するのが「電波が繋がらない」という現実です。苗場という山あいの会場は、スマートフォンの電波が極端に弱く、SNSへの写真投稿すらままならないことがあります。ピークの時間帯ともなると大手キャリアの回線が一斉にパンクし、地図アプリを開こうとしてもローディング段階で止まってしまうことも珍しくありません。
そんなときに命綱になるのが、出発前にダウンロードしておけば電波なしでも動くオフライン地図アプリです。本記事では、フジロックの現場で本当に使えるアプリの紹介と、現地でのちょっとした Tips、そしてフェスの前後にも応用できる活用方法までまとめていきます。いつもの常識が通用しないフェスにおいて、オフライン地図は最早当たり前のように持ち歩くべきツールと言っていいでしょう。
フジロックの電波事情、なぜつながりにくいのか
フジロックの舞台となる苗場スキー場は、新潟県南魚沼市の山深いエリアにあります。会場周辺は、そもそも携帯電話の基地局が少なく、フェスのために増強されているとはいっても数万人が一斉に集まる3日間ではまったく足りません。X(旧Twitter)で「繋がらない」という嘆きポストが毎年トレンド入りするほどです。
実際に現地で体感する電波の弱さは、場所と時間で大きく変わります。グリーンステージのような広いエリアは比較的マシですが、FIELD OF HEAVENの奥や森の中のテントサイト、登山エリアである「ケツァール」ではまったくと言っていいほど電波が拾えません。また正午を過ぎたランチタイムや、ヘッドライナー直前のステージ前は、みんなが一斉にスマホで調べて帯域がパンクします。こうした背景があるため、出発前にオフラインの地図を準備しておくことは最早当たり前のような感覚になっています。
オフライン地図アプリを現地で使い倒す準備
まず大事なのは、アプリのデータを「会場入りする前」にすべてダウンロードしておくことです。当日、現地で「ダウンロードしよう」と試みる頃には、すでに電波が弱いせいでタイムアウトしてしまうことが多いのです。自宅のWi-Fiで、富士ロック公式の会場マップと周辺5km程度の詳細地図、両方を保存しておくのが安心です。
ダウンロードが終わったら、念のため画面のスナップショットで主要ランドマークの画像を保存しておくと、地図がちょっとズレたときでも目印で位置を推定できます。会場マップは年ごとに少しずつ変わるので、過去のものをそのまま流用するのは避けたほうが無難です。mataneteta.comでは、こうしたフェス準備に関するちょっとした小物レビューも掲載しているので、出発前のチェックリストとして覗いてみるのもおすすめです。
定番オフライン地図アプリの特徴と選び方
日本で使えるオフライン地図アプリはいくつかありますが、フジロックで使う前提で選ぶなら、用途が少し違ってきます。簡易的な地図が必要なら「Maps.me」が軽量で動き、サブの地図として優秀です。インターフェースがシンプルなためバッテリー消費も控えめで、初日のセトリ確認だけであればこれで十分という人も多いです。
もう少し高機能でナビ代わりに使いたいなら「Google マップ」のオフライン機能が定番です。事前に地域をダウンロードしておけば、GPSによる現在地表示だけは電波なしでも動いてくれます。「Yahoo!マップ」もオフライン対応にじわじわ強化されてきていて、コラボスポットやフード出店の情報に強い印象があります。3つとも入れておいて、電波の状態によって自然と使い分けるのがベストです。
フジロック会場で特に活躍する活用シーン
フジロックの会場はとにかく広く、3つのメインステージと森の中のキャンプ地、登山エリアが徒歩で何十分も離れた距離にあります。舞台上のお気に入りアーティストを追いかけて移動していると、知らない森道に迷い込むことも珍しくありません。そんなとき、オフライン地図の現在地表示があれば、自分が今どのあたりにいるかを即座に把握できます。
特に、「森ステージ」から「グリーンステージ」へ移動するルート、「ボードウォーク」と呼ばれるメイン通路、「クリフステージ」へのアクセス階段など、公式サイトだけではわかりにくいショートカットを地図上にメモしておくと、暑い日でも効率的に動けます。事前にルート上に旗を立てておけば、家族や仲間との待ち合わせ場所も迷わず確定できます。
電波の届かないフェスでバッテリーを温存するコツ
オフライン地図はGPSで動く以上、バッテリーをそれなりに消耗します。フジロックでは充電スポットが少ないため、バッテリーの持ちの差は致命的な問題になりかねません。まず基本として、画面の明るさを最大ではなく7割ほどに下げる設定が効きます。次に、使用していないときはGPSをこまめにオフにすることで、思った以上に持ちが延びます。
もうひとつの重要なコツとして、電源が切れたときのためにモバイルバッテリーを必ず持っていく、というのが鉄則です。雨の中で使うことが想定されるので、防水タイプを選んでおくと安心です。地図アプリを複数立ち上げていないように注意し、使うときだけひとつのアプリに切り替える、というシンプルな運用を心がけるだけで、現地での経験値がだいぶ変わります。
フェス後も地図アプリと便利アイテムを活用する
フジロックは3日間という短いイベントですが、現地で作った地図データは翌年以降にも応用が効きます。年ごとに会場マップが微妙に変わるとはいえ、登山ルートや駐車場からの動線、森の中の小道といった地形情報は大きくは変わりません。古いデータを残しておけば、次の年の朝一の会場入りがぐっと楽になります。
フェスの後、自宅に帰って疲れた身体を休める時間に、テントや夜行バスのなかで読む本を用意しておくのも楽しい過ごし方です。暗い場所で読むためにあれこれライトを試した記録をmataneteta.comにまとめてあるので、もしよければそちらものぞいてみてください。フェス準備の参考に、一度で二度おいしい読書体験につながるはずです。
3日間のフジロックを少しでも快適にするためのツールは、もう揃えて損はありません。アプリのダウンロードは当日ではなく出発の数日前から、寝る前のひとときを使ってゆっくり済ませておくのが個人的なおすすめです。準備が整ったら、ぜひ会場で思い切り音楽と自然と友達とを楽しんでください。終わったあとには溜まった疲労をゆっくりほぐす時間も大切で、簡単なヨガのポーズを自宅で行うのも気分転換になります。まだ試したことのない方は、入門向けのヨガポーズの基本を参考にしてみてはいかがでしょうか。さあ、来年の苗場の景色を思い浮かべながら、今夜にでもオフライン地図の準備をはじめてみてください。