おふとん読書にちょうどいいライトの明るさを探してみた
寝る前に本を読みたい。でも部屋の照明をつけるとまぶしいし、消灯してスマホの画面だけにすると目が疲れる。おふとんの中は快適なのに、読書用ライトの調整だけが妙に難しい。
そこで、ベッドサイドの小さなライトやタブレットの画面を使いながら、どのくらいの照度なら読みやすく、眠る前の気分も壊さないのかを試してみた。数字だけで決められない部分も多かったけれど、だいたい落ち着く範囲は見えてきた。
まず照度を数字で見てみる
照度は、光が本のページや画面にどれくらい届いているかを示す数値で、単位はルクス。机で集中して作業するなら数百ルクスが目安になるけれど、暗い寝室で同じ明るさにすると、寝る前にはかなり強く感じる。
おふとんの中で紙の本を読む場合、ページ面でおよそ100〜200ルクスくらいから試すと調整しやすかった。最初は暗く感じても、数分たつと目が慣れることがあるので、点灯直後の印象だけで明るさを決めないのがポイントだ。
スマホの照度計アプリは、ライトの位置や端末の機種によって数値がかなり変わる。それでも、感覚だけで「少し暗い」「明るすぎる」と調整するよりは便利だった。以前、別の読書環境で照度を測った記録を見返すなら、照度を測った記録も参考になる。
暗ければ楽とは限らない
部屋をほぼ真っ暗にして、手元だけをライトで照らす方法は、最初こそ雰囲気がいい。ところが、本の白いページと周囲の暗さの差が大きくなり、視線をページから外すたびに目が環境の変化へ対応することになる。
この状態で長く読むと、ページ自体は見えているのに目の奥が重くなった。照度を下げれば下げるほど快適になるわけではなく、周囲にもほんの少し明るさがあるほうが楽だった。壁や天井に光を当てる間接照明にすると、まぶしさを抑えながら暗闇との差を小さくできる。
ライトを直接本に向ける場合も、光源が視界に入らない位置へ置くと印象が変わる。枕元の低い位置から照らすより、少し離れた棚やヘッドボードから斜めに当てたほうが、ページの反射や手の影が気になりにくかった。
光源の位置で読みやすさが変わる
読書灯は明るさだけでなく、照らす角度が重要だった。右利きなら左側、左利きなら右側にライトを置くと、ページをめくる手や腕の影ができにくい。自分の利き手と反対側に光源を置く、という基本はベッドの上でも有効だった。
クリップ式の小型ライトを枕元に固定すると、寝返りのたびに位置がずれる問題がある。アームを自由に動かせるタイプは便利だが、顔の方向へ向きやすいので、光源そのものが見えない角度にしておく必要がある。
ライトカバーが透明すぎる製品は、ページを照らす性能が足りていても、発光部分がまぶしく感じることがある。乳白色のカバーや拡散板が付いたものは、同じ消費電力でも光が柔らかく、目に刺さる感じが少なかった。
紙の本とタブレットは別に考える
紙の本では、ページに届く光の量がそのまま読みやすさに影響する。一方、タブレットや電子書籍リーダーは画面自体が発光するため、部屋の照度と画面の明るさを別々に調整しなければならない。
暗い部屋でタブレットを使うなら、画面輝度を最低まで下げるだけでは足りないことがある。背景が白いページは、照度が低くても画面全体が明るく見えるため、ダークモードや sepia 系の背景色を試すと目への刺激が減った。文字色を真っ黒から少し薄くするのも効果がある。
画面と周囲の明るさの差を抑えるため、タブレットの背後に弱い間接光を置く方法もよかった。照明の設定やデジタル機器の使い方を確認するときは、測定の参考ページのようなオンライン情報も見ながら、自分の環境に合わせて調整している。
色温度と光の広がりを試す
白っぽい昼白色のライトは、本の細かい文字をくっきり見せやすい。ただ、寝る直前には活動的な印象が強く、部屋全体が作業スペースのように感じられた。電球色の暖かい光に切り替えると、明るさを保ったまま落ち着いた雰囲気になる。
色温度を変えられるライトなら、読書を始める時間帯に合わせて少しずつ暖色へ寄せるのが使いやすい。白色の照明で読み始め、眠る前の数十分だけ電球色にする方法なら、文字の見え方とリラックス感の両方を取りやすかった。
ただし、赤みが強すぎるとページが黄色く見え、文字とのコントラストが下がる場合もある。色温度は低ければ正解というものではなく、目を細めずに読める範囲で、落ち着いて感じる色を選ぶのがよさそうだ。
寝床で試す設定の目安
いきなり新しいライトを買うのではなく、手持ちの照明を少しずつ動かしながら確認した。照度計の数字は参考にしつつ、ページの白さ、影の出方、まぶしさ、読後の目の疲れをまとめて見ると判断しやすい。
試した中で、出発点にしやすかった設定は次のようなものだった。
- 紙の本はページ面で100〜200ルクス程度から始める
- 部屋を完全な暗闇にせず、壁や天井に弱い光を残す
- 光源を直接見ない位置に置き、ページへ斜めに当てる
- 寝る前は昼白色より電球色や暖色系を試す
- タブレットは画面輝度を下げ、背景色も白以外にしてみる
- 影が気になるときはライトを反対側へ移動する
この範囲でも、文字の大きさや本の紙質、視力、寝室の壁の色で結果は変わる。読書灯のスペックにある最大ルーメンだけを見るより、実際に読む姿勢になってページへ届く光を確認するほうが確実だった。
私の場合、いちばん快適だったのは「手元は読めるが、部屋全体は少し暗い」くらいの状態だった。明るさを求めすぎず、目を細めなくても文字を追えるところまで上げ、そこから一段階下げると、眠る前の読書としてちょうどよく感じた。
今夜読む本が決まっているなら、まずはライトを少し離し、暖色にして、ページの明るさを100〜200ルクス付近から試してみてほしい。数ページ読んだときの目の疲れと、読み終わってから自然に眠れそうかを基準にすれば、自分のおふとんに合う読書照明へ近づけていける。