
ひとつの物事を様々な角度から見渡す・分析する「多角的な捉え方」
また
物事をあらゆる場所から見る・多くのの位置(側面)から対象を捉えるという
局面的な「多面的な捉え方」
しかし人はなかなか物事を多角的・多面的に捉えることができません。
なぜなら物事を最初に認識したとき「固定観念」が生まれるからです。
固定概念とは固着観念(こちゃくかんねん)ともいい
他者の意見や状況の変化に応じず
そして行動につながっているような観念のこと
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
この固定観念は人の経験や得てきた知識から形成されるため
思考の基盤にはなりますが自由な発想の制限もしてしまいます。
どうすれば物事を多角的・多面的に捉えることができるようになるのでしょうか。
目次
その1:リフレッシュ(気分転換)を行い、その中で「多角的・多面的思考」のルーティーン化を試みる

固定概念から脱却するのには時間がかかります。
いや、時間をかけたほうがいいのです。
何故なら固定概念をすぐに覆そうと試みて新たな考えを生み出そうとしても
そのすぐに思いついた考えもまた固定概念に支配されている可能性があるからです。
そうなるとまだ考えるための時間の余裕はあるのに固定観念の枠にはまってしまい
その事象について結論を出したと思い込んでしまうためです。
もし「なぜ」と思うような事象が発生した場合
一息ついて落ち着いて考える習慣を心掛けてみてください。
筆者の場合は考える時間を設けるとき
自宅ではなく外に出かけてコーヒーを飲むようにしています。
そしてなるべくならコーヒーに口を付けるまで
そのことについて「考えない」ようにしています。
このことを習慣化すると、出かけ先でコーヒーを飲んでいるとき
「多角的・多面的に物事を考える」クセ、ルーティーン化に繋がります。
その2:「なぜ?」に「なぜ?」を重ねる

最初に思いついた発想に対してさらに「それはなぜ?」を重ねてみます。
例を出して解説してみましょう。
ある方がツイッターでこう発言したとします。
・・・あくまで「例えば」ですよ?
私はたくさんの収入を得ることに成功しましたがお金に興味があまりありません。
なので頑張っている方にお金を配ろうと思います。
もし「何かしらチャレンジして頑張っている」といった方がいましたら
是非返信してください。
その方々にお金を配ろうと思います。
さて、このような発言を目にしたとき
「お金で人を集めるのか」という発想になるでしょう。
正直筆者もそうなると思います。
多くの人はここで思考をやめ「固定観念化」してしまいます。
さてこの「お金で人を集める」という発想は、「なぜお金を配るのか」に対して「なぜ?」と問いかけた際の答えですね。
ではその答え「お金で人を集める」に対してさらに「なぜ」を問いかけ続けてみます。
お金を配るのはなぜ?(問1)
↓
人を集めるため
↓
ではなぜ人を集めるのか?(問2)
↓
フォロワーを増やすため?
↓
ではなぜ「頑張っている人に」と限定なのか(問3)
こういったように「なぜ?」を問い続けます。
普段はなかなかここまでの「なぜ?」を続けることは無いでしょう。
そこで「その1」で提案した思考のルーティーン化です。
特にそのことに対して何も考えなかったときに、ふとそのことに対して「なぜ?」が生まれると
思考が多角的・多面的になり「新たな可能性」を思いつきやすくなります。
問3について考えてみましょう、こうは考えられないでしょうか?
「頑張っている」と付け加えて発言することで、本気でお金が欲しくて返信する人が
「○○について頑張っています」と返信する。
その返信の傾向に対して
お金が本気でほしい人が「何に対して頑張っているか」をリサーチできる
つまりこの「お金あげます」発言にはリサーチ目的の可能性がでてくるのです。
確かにこの発言の第一印象は悪いです。
ですが発信者の「意図」は別のところにある可能性がでてきました。
こうして「なぜ?」に「なぜ?」を重ねることにより
固定観念を取り払い物事を多角的・多面的に捉えることができるのです。
その3:実際にアウトプットしてみることが大事

その2で他者の発言を多角的・多面的に捉えてみましたが
自身の考えを多角的・多面的に捉えるためには「実際にアウトプットしてみること」が大切です。
行動を起こす、発言する、記載する、そしてそのことに対して「なぜ?」を問いかけるのです。
そうすることで自身を客観的に見ることができ、また新たな発想へとつながる糸口を掴むきっかけともなりえます。
最後に

多角的・多面的思考は経験の蓄積です。
あらゆる状況下において多角的・多面的に物事を捉えることで
問題に遭遇した時に一つの視点からではなく色々な方向から考え、問題を解決する糸口を探すヒントに繋がります。
また頭を柔軟にすることで様々なアイディアを生み出すことができるようになります。
そしてその経験が蓄積されることにより、普段から冷静な判断を行い物事に対して対応することができるようになっていきます。
この多角的・多面的に物事を捉えるために、「なぜ?」のルーティーン化を行い効率よく経験を積むようにしましょう。